資格の活用を考える、主に資格と名所について取り上げます。

きんげ

読書

「東慶寺花だより」東慶寺は幕府公認の縁切寺

投稿日:2020年2月18日 更新日:

映画「駆け込み女と駆け出し男」を観たのがきっかけで、原作にも興味が湧きました。

「駆け込み女と駆け出し男」の原作とされているのが、井上ひさしさんの「東慶寺花だより」という小説です。

created by Rinker
¥734 (2020/04/04 08:15:44時点 Amazon調べ-詳細)

 

東慶寺は、江戸幕府公認の縁切寺

東慶寺は、花の寺としても知られている鎌倉にある臨済宗円覚寺派の寺院です。

鎌倉で二か所しかないミシュランガイド三ツ星の対象にもなっているので、外国からの観光客も多く賑やかです。

 

東慶寺は、北鎌倉駅の円覚寺を創建した北条時宗の奥さんが開山といわれていて、場所も円覚寺から徒歩3分と近いです。

東慶寺は、鎌倉に現在もある寺院で、江戸時代までは尼寺でした。

後醍醐天皇の皇女や豊臣秀吉の孫が住持を務めるなど、格式の高い寺院で鎌倉尼五山でも第二位の格式だったといわれています。

「東慶寺」鎌倉の駆け込み寺は梅の名所「ミシュランガイド三ツ星」

梅が見頃の時季なので、鎌倉で梅の名所として知られる「東慶寺」に行ってきました。 東慶寺といえば、駆け込み寺としても有名で、映画「駆け込み女と駆け出し男」の舞台にもなっています。   東慶寺に ...

続きを見る

 

東慶寺は、格式高い尼寺として知られていますが、全国的に有名なのは、江戸幕府公認の縁切寺としてではないでしょうか。

 

江戸時代、夫と離縁するために妻が寺院に駆け込むと、調停人が夫と妻との間を調停することになります。

この調停がうまくいかない場合は、妻が24か月の間寺院で過ごすことによって離婚が成立したといわれています。

江戸幕府公認の縁切寺は、全国では上野(群馬)の満徳寺と東慶寺だけですが、満徳寺は既に廃寺となっているので東慶寺は貴重な存在です。

とはいっても離婚が問題となるのは、武士や大店といった人達で、庶民はお金が絡むことも少なく、妻からも自由に離婚できたそうです。

 

スポンサーリンク

東慶寺花だよりは、駆け込み女と駆け出し男の原作

2015年に大ヒットした映画「駆け込み女と駆け出し男」は、個人的にかなり面白かった映画です。

 

神奈川の人でも東慶寺を知らない人は多いようです。

少なくても管理人の周りには、建長寺や円覚寺を知ってる人はいても、東慶寺を知っている人はあまりいません。

鎌倉以外で東慶寺を知っている人は、鎌倉に詳しい人や、歴史が好きな人くらいです。

管理人も、高校卒業後に鎌倉に引っ越したときに東慶寺を知りました。

 

映画も小説も、作品を見る前に東慶寺が縁切寺で、尼寺ということを知っていると、より楽しめると思います。

 

管理人は、作品を見る前から東慶寺が縁切寺ということを知ってましたが、実はいまいちイメージがつきにくく、何となくイメージしてたくらいでした。

映画のおかげでイメージできました。

created by Rinker
ハピネット ピーエム
¥4,318 (2020/04/04 08:15:45時点 Amazon調べ-詳細)

江戸時代、幕府公認の縁切寺として名高い尼寺の東慶寺には、複雑な事情を抱えた女たちが離縁を求め駆け込んできた。女たちの聞き取り調査を行う御用宿・柏屋に居候する戯作者志望の医者見習い・信次郎(大泉洋)は、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも男女のもめ事を解決に向けて導き、訳あり女たちの人生の再出発を後押ししていくが……。

 

小説「東慶寺花だより」と映画は別物と思ったほうがいい

小説「東慶寺花だより」を読み進めていくと、映画と随分と違う印象を受けました。

 

主人公の信次郎は、戯作者も医者もどちらも駆け出し中なので駆け出し男というわけです。

小説を読んで初めてタイトルの意味が分かりました。

 

ちなみに映画に出てたじょごは、小説には出てきません。

小説だと、御用宿が3軒でてきますが、信次郎がお世話になっていたのがそのうちの柏屋という御用宿です。

小説では、じょごはいませんが、御用宿の主人、番頭さん、女将さん、女の子が登場します。

本当に原作かなと思ったほどなので、映画と小説は別物と思って読み進めたほうがいいかも。

 

小説の方は、短編小説っぽくそれぞれの章で完結していて、御用宿のメンバーが駆け込み理由を推理するといったこともしています。

鎌倉市民や逗子市民にはお馴染みの、鎌倉各所の地名や寺院、小坪、金沢八景といった名前も出てきますので、地元の人はより楽しめます。

 

created by Rinker
¥734 (2020/04/04 08:15:44時点 Amazon調べ-詳細)

寺の境内に身に付けているものを投げ込めば、駆け込みは成立する――離婚を望み、寺に駆け込む女たち。夫婦のもめ事を解きほぐすと現れるのは、経済事情、まさかの思惑、そして人情の切なさ、温かさ。鎌倉の四季を背景にふっくらと描かれる、笑いと涙の傑作時代連作集。著者自身による特別講義を巻末収録。

 

東慶寺花便り

映画とは随分と異なる印象を受ける小説「東慶寺花だより」

 

映画も小説もどちらも面白かった

管理人は、最初に映画を観てから小説を読みました。

 

映画化されている小説は多いのですが、たいていは一方が面白いともう一方はつまらないと相場は決まってます。

しかし、映画「駆け出し女と駆け出し男」と小説「東慶寺花だより」は、どちらも面白かったです。

どちらかというと小説の方が、鎌倉や歴史に馴染みがなかったり、普段小説をあまり読まないと飽きるのが普通ですが、この小説の場合は短編なので飽きずに読めます。

 

短編小説なので、旅行などにもおすすめです。

おすすめ度80/100

江戸の離婚は現代の二倍? 寺の境内に身につけているものを投げ込めば、駆け込みは成立する――。
離婚をのぞみ、寺に駆け込む女たち。夫婦のもめ事を解きほぐすと現れるのは、経済事情、まさかの思惑、そして人情の切なさ、温かさ。鎌倉の四季を背景にふっくらと描かれる、笑いと涙の傑作時代連作集。十年の歳月をかけて書きつむいだ感動の遺作。著者自身による特別講義を巻末に収録する。
原田眞人監督、大泉洋、満島ひかり出演で映画化。解説・長部日出雄
〈東慶寺にはどんな女性が、何人駆け込んだか。正確にはわかりませんが、江戸後期までに少なくとも3千人と言われています>(井上ひさし「東慶寺とは何だったのか」より)

 

-読書
-

Copyright© きんげ , 2020 All Rights Reserved.