CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)資格は、日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナー(以下FP)資格の上位資格になります。
CFP試験の受験資格があるのは、2級FPにあたる「AFP」資格に合格した人です。
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FP資格の最高峰、FP協会認定の「CFP」試験合格体験記
ファイナンシャル・プランナーを日本に広めた立役者の一つとされる日本FP協会。 CFP(CERTIFIED FINANCIAL PLANNER)の試験は、日本FP協会が実施している民間の資格試験になりま …
AFPに合格した後、CFPの合格に向けてどの課目から勉強すればいいか悩んでる人も多いと思いますので、悩んでる人に向けた管理人なりのアドバイスをしてみようと思います。
CFP資格の試験実施について
CFPの試験は、年に2回行われます。
CFP試験には、「金融資産運用設計」「不動産運用設計」「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」「リスクと保険」「タックスプランニング」「相続・事業承継設計」の各6課目があり、すべての課目に合格したときに初めてCFP試験合格となります。
試験は各課目120分で行われ、50問が択一式で出題されます。
試験会場は、札幌、仙台、宇都宮、東京、神奈川、新潟、金沢、静岡、名古屋、京都、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇の全国各地で行われます。
CFP試験の合格のためには、どの課目から受験するのがいいか
どの課目から受験するかについてですが、最初は1科目でも合格するといった体験が大事なので、自分が得意な課目から受験するのがおすすめです。
それでも迷うという人は、6課目全てにまたがる分野が税金なので、タックスプランニングを勉強してみてはいかがでしょうか。
タックスプランニングについては、少しでもいいので初期の段階から勉強しておくのがよいです。
CFPの試験は、個人を対象としている試験なので、特に所得税の勉強をしておくと後が楽になります。
金融、不動産、保険、年金でも税金は関係しているので、所得税の基本が出来ている人ほど必要な勉強時間も少なくて済みます。
また、課目同士に関連があるものがあります。
例えば、「リスクと保険」と「相続・事業承継設計」は、保険を使った相続対策があるので内容がかぶります。
「不動産運用設計」と「相続・事業承継設計」でも、不動産を保有して相続税評価を下げる問題が出るので内容がかぶります。
「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」と「リスクと保険」でも、ライフプランニングを立てて保障が足りてない場合に保険を用いるといった問題が出ます。
その他、苦手な課目を最後に残すと不合格で合格が遅れることもあるので、苦手な課目ほど早めに勉強しておくのがいいでしょう
ちなみに、合格率はいずれの課目も30%~50%の範囲です。
CFP資格の試験勉強のテキストと参考書について
試験勉強に合格することが目的であれば、テキストは別になくても合格できます。
そのかわり、過去問だけは必ず必要になります。
テキストがある場合は、過去問を解いて、分からなければテキストに戻って読むといった勉強の進め方でいいと思います。
CFPの受験生は、AFPに合格しているので基礎ができていますから、過去問の解説を読めば大体理解できるはずです。
管理人がした勉強法は、過去問を繰り返し解くだけでした。
過去3年分を満点取れるまで繰り返せば合格レベルに達するはずです。
テキストの内容が高レベルなので、下手にテキストを読むと余計に時間がかかります。
管理人のCFP合格までの実際の勉強時間
管理人は、全部の資格試験で勉強時間について記録してるので、CFPの全課目についても合格までの勉強時間の記録が残っています。
CFP試験合格までの管理人の勉強時間は、
金融資産運用設計 46時間
不動産運用設計 52時間
ライフプランニング・リタイアメントプランニング 102時間
リスクと保険 26時間
タックスプランニング 48時間
相続・事業承継設計 45時間
合計 319時間
ライフプランニング・リタイアメントプランニングの勉強時間が多いのは、2回不合格を経験したからです。
最後に受験したのがライフプランニング・リタイアメントプランニングだったので、合格まで1年多くかかりりました。
かわりにリスクと保険は5日前からの勉強で合格しました。
受験者によって得意不得意があると思いますが、1課目あたり50時間の勉強時間が一つの目安といわれています。
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CFP資格の試験問題は計算問題が多い?
CFPの試験問題は、計算問題が多いです。
なので、電卓については、普段から慣れておくことが合格のためには必要です。
計算問題でもたつくと時間内に最後まで終わらない可能性があります。
問題では数字の端数について指示されますが、よく読まないと選択肢と答えが合わないことが多いです。
ただ、近似値で大体あってることも多かったりします。
実際の試験では過去問と似た問題が出ることが多いので、過去問を通して計算の方法を覚えておけば正答できます。
合格率が30%以上と高いので、自分ができない問題が出題されたときは、他の受験生もできないと思って悩み過ぎないことです。あまり一つの問題にとらわれ過ぎると、時間切れもあり得ます。
CFP試験は、全課目一括で合格する必要はない
CFP試験は、課目合格制なので、一度に全課目に合格する必要はありません。
試験は1年に2回実施されるので、1課目ごと受験してもいいですし、複数課目ずつ受験してもいいわけです。
中には全課目に一括で合格する人もいますが、6課目同時の勉強はなかなか大変です。交通費や宿泊費がかかる人については、費用節約の意味で一括合格を目指してもいいかもしれませんが。
全課目に合格してしまうとCFPの登録期限が5年にかかるので、わざと1課目だけ残す人もいます。
管理人は、CFP試験合格後、5年ギリギリまで登録しませんでした。
仕方なくCFP登録をした感じです。