「日商簿記3級」は、管理人が初めて受験した資格試験になります。
高校の授業で「簿記」があったので、当時の先生にそういった資格があることを教えて頂きました。
なので、簿記の試験を受験したのは15年以上前になりますから、今とは違うところもあるかもしれません。
でも、管理人は簿記3級の講師をしてるので、今の試験範囲は分かります。むしろ昔の簿記3級の試験範囲の方が分かりません。
日商簿記3級に合格したのは、高校生の時です。
当時は、資格の意味すらもよく分かってない知識レベルで、とりあえず受験を勧められたために受けたといった感じでした。
資格が公的な証明となることを知ったのも合格した後でした。
簿記の授業について行けずおちこぼれとなる
初めの授業でつまづいてしまい、その後はいくら簿記の授業を受けても全く意味が分からなかったのを覚えています。
簿記の試験では、右側と左側を使って資産と負債の増加や収益・費用の発生を表すのですが、そのことの意味が理解できず数字が左と右を行ったり来たりしてるだけにしか見えませんでした。
授業が進んでも理解が追いつかないので授業に身が入りませんでした。
一度、授業で宿題が出た際は、再提出で先生に泣きついて及第させてもらったのを今でも覚えています。
簿記の資格が就職に役立つという話を聞いて少しやる気に
簿記の勉強を始めからやり直そうと思うきっかけになったのが、簿記の資格を取得すると就職に役立つという話を聞いたことでした。
当時は、就職氷河期といわれた時代で、就職活動をしてもなかなか正社員になれず、正社員になれたとしてもブラック企業に就職するしかありません。
就職できなかった知人には、フリーターやニートになる人も多く、中にはいまだにニートの人もいます。
我々世代は、なかなかキャリアを積めず、社会保障も薄いので将来的に生活保護のお世話になる人がかなり増加するでしょう。
今後のためにも簿記3級の合格が必要だと感じ、テキストの最初からやり直すことにしました。
簿記の試験はややこしい、簿記試験は主に3団体が実施している
実は簿記の試験といっても、複数の団体が簿記試験を実施しています。
有名なのは日本商工会議所が主催する「日商簿記検定」です。
その他の簿記試験には、全国経理教育協会が実施する「全経簿記」と全国商業高等学校協会の「全商簿記」があります。
履歴書で求められるのは知名度が高い日商簿記で、全経簿記と全商簿記は経理学校に通っている学生さん向けといわれています。
日商簿記が求められるというよりも、全経簿記と全商簿記を採用者が知らないだけだと思います。
知名度だけでなく難易度も日商簿記1級が一番難しく、全経簿記1級と全商簿記1級は日商簿記の2級程度といわれています。
管理人はどちらも受験しましたが、全経簿記1級と全商簿記1級はパターンが分かりやすく、ひねった問題が少ないのですが、日商簿記2級はひねった問題が出るので日商簿記2級の方が難しいです。
話が本題からずれますが、全経簿記には1級の上に上級があり、範囲は日商簿記1級と似たようなものですが、難易度は日商簿記1級の方が2倍~3倍上だと思います。
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簿記検定試験の最高峰資格といわれる日商簿記1級の合格体験記
日商簿記の3級については、通っていた高校で簿記の授業があったことから取得したのですが、まさか1級まで勉強することになるとは思ってもみませんでした。 日商簿記1級の勉強をしたのは、自己紹介 …
商工会議所による日商簿記3級試験のレベルは、
ビジネスパーソンに必須の基礎知識。経理・財務担当以外でも、職種にかかわらず評価する企業が多い。
基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる。
中小企業や個人商店の経理事務に役立つ。「商工会議所の簿記試験紹介から」
経理の入門レベルといった感じです。
全経簿記1級や全商簿記1級を取るならば、日商簿記3級の方が評価されることもあります。
全経簿記1級は、日商簿記3級よりも難易度は上なのに、知名度が低いせいで評価されないことも多いです。
ただ、企業の採用者の中には、全経簿記1級の「1級」を日商簿記の1級と誤解する採用者も少なくありません。
日商簿記3級試験、初めての全国模試
資格学校の中に簿記3級講座を格安で実施している学校があったので、そこで模擬試験を受験しました。
模擬試験を受けるまではテキストをひたすら読むといった勉強方法をしていました。
模擬試験を受けたはいいものの、第1問の仕訳問題の3問しか解けず、基本ができてないことを実感しました。
模試の結果を見てあっせった管理人が、講師にどうすれば残り期間で合格できるか質問したところ、これからは試験までどれだけ問題を解くかが合否を分けると言われました。
模擬試験後からの勉強は、分からないところは最初に答えを見て、答えをそのまま書き写すような感じで覚えていきました。
その勉強方法が功を奏したのかは分かりませんが、やがて予想問題集を解いてもそれなりに点を取れるまでになりました。
試験の1週間前からは、家だと勉強に身が入らないので、近くの公共施設に電卓を持参して試験日の前日までほぼ毎日勉強しました。
試験会場が自転車で行ける場所でラッキー
簿記3級の試験会場は、自宅から近い高校でした。
簿記の試験会場となった高校へは自転車で10分の距離でした。
管理人は、簿記3級の試験後もマニアのように資格試験を受け続けるのですが、試験会場が近いと合格率が上がります。
合格率が20%以下の試験だと1回の受験で合格することが少ないのですが、試験会場が近いと高確率で合格(簿記1級、簿記上級、社労士)しています。
民間資格だけど、はじめての資格をゲット
後日、簿記3級試験の結果が郵送で送られてきました。
封筒を開けてみると、試験の点数は71点でした。
簿記試験の合格には、100点満点のうち70点以上が必要ですので、本当にギリギリの合格でした。
試験前日までは合格に向けてかなり自信があったので、合格はしたものの点数を見てかなりショックでした。
日商簿記3級合格後、本屋に行って日商簿記2級のテキストを見てみましたが、あまりの難しさに腰を抜かしそうになりました。
難しくて2級に進む気が失せてしまい、簿記2級の勉強を開始するのは数年後になります。
日商簿記3級のおすすめ教材
管理人は、合格した試験の教材は取っておくという習性があるのですが、日商簿記3級で使用したテキストを引っ張り出してみると、タックのテキストを使ってたようです。
資格試験の勉強では、テキストは自分にとって分かりやすいものを選び、問題集は解説がしっかりしてるものを選ぶのがポイントです。
簿記の資格では、ネットスクールやタックが解説が分かりやすくて有名なのでおすすめです。
どちらもおすすめですが、ネットスクールの方が図を多く用いてるので初学者向けだと思います。
簿記3級試験は、会計の入門資格とはいえ全くの初学者にはなかなか理解しにくい部分も多いと思います。
簿記3級の理解があいまいだと、次のステップアップの簿記2級に進んでも苦労します。
挫折しないためにも通信講座や資格学校の利用がおすすめです。
簿記3級講座なら費用はそんなに高くないので挫折するくらいなら利用を検討してみるのもいいでしょう。
簿記3級でおすすめの講座はこちら