11月8日は、社会保険労務士(社労士)試験の合格発表でしたね。
合格した人で開業登録予定の人は、今後どうやって活動していこうか考えているかもしれません。
登録については以前お話ししたので、今回は登録後の支部会についてお話しさせて頂こうと思います。
社会保険労務士(社労士)の支部会って何するの?
社労士として登録すると、事務所の住所がある支部に属することになります。
支部会では支部活動をしたり、勉強会が行われているので勉強になることもありますが、他の社労士と交流する少ない機会でもあります。
支部では、無料相談をしたり、社労士が社会的に認められるように働きかけたりする活動をしています。
支部会では、こうした支部の活動を報告したり、支部会員に様々な情報を提供しています。
特に行政協力を希望する人は、支部会に積極的に参加するのがいいと思います。
中には一匹狼の人や行政協力に興味がない人もいますが、そういう人はあまり支部会に参加しないので、同じ支部でも一度も会ったことがない人は多いです。
支部会の日は、支部の活動報告だけでなく、その後に勉強会があります。
勉強会が終わった後は、たいていは希望者で懇親会に行きます。
支部会への参加は、必ずしも義務ではありませんが、支部会員が多く参加するほど運営上の便宜が図られたりする(活動費とか)みたいです。
支部会に参加していることが行政協力の参加条件としていることもあります。
支部会に参加するデメリットは少ないので、多少は退屈でも参加することをおすすめします。
支部会は活動報告の場?
とはいえ管理人は支部会を休むことも多いので、ついていけないときもあります。
支部では、会員がいろいろな委員に分かれて活動しているようです。
社労士として相応しくないような行動を取ったりしてないか監視する委員や、社労士の研修を計画して実施したりする委員、社労士の認知度を上げるための活動をする委員等、思っていたよりも多くの委員会があるようです。
支部で研修をしたとか、社労士として相応しくないことをしている人がいるといった報告は、委員の代表さんがほぼ毎月どのようなことを活動したかを発表します。
社労士の活動に役立つ情報も聞けます。
以前、「社員をうつ病にして辞めさせる方法」をネットで公開して免許停止になった社労士がいましたが、こういうことがあると社労士全体の信頼が損なわれるので、こういうことを未然に防ぐためにも委員会が何に気を付ければいいか等を注意喚起しています。
この委員の報告が支部会のメインですが、支部によって10分で終わるところがあれば、1時間以上かける支部もあるようです。
忙しい社労士のなかには、数分だけ支部会に参加して帰ってしまう人もいます。
少しだけでもいいので出席者として記帳しておけば、支部長や役員は喜んでくれるようです。
勉強会ではどんなことするか?
支部会と勉強会のどちらが先に行われるかは支部によって違うそうです。
勉強会のテーマは、様々です。
社労士と関係あるテーマが多いのですが、ほとんど社労士と関係ないものまであります。
社労士と関係ないテーマは支部会の集まりも悪いです。
途中で抜け出せそうなら途中で抜ければいいのですが、抜け出しにくい回は大変です。
支部会の場所はいつも違うのですが、一度、途中退席しにくい部屋で行われたときは、最後まで参加せざるをえませんでしたした。
最低でも事前にテーマを見て支部会に参加するかを決めておくとハズレ会を避けれます。
過去に勉強会で取り上げられたテーマを挙げてみると
・社会保険料の徴収手続き
・外国人雇用の現場の話
・年金事務所の所員を招いての事務手続きについての話
・就業規則の打ち合わせはどうやって進るか
・最近の判例について
社労士と関係ないテーマも多いです。
支部会に参加しない社労士は多い
社労士と関係ないテーマの勉強では、時間の無駄になるかもしれません。
なので、開業社労士の中には支部会に参加しない人も多く、同じ支部でも一度もあったことがない社労士がいるのはこのためです。
同じ社労士だとライバルにもなるので、最初から支部会に参加しない社労士もいます。クライアントが社労士を切り替えることもあり、そうすればお互い気まずいですから。
地方にある社労士の支部会だと先輩社労士が幅をきかせてるため、支部会に参加しないと仕事がやりにくくなるという話を聞いたことがあります。
東京だとそういった話はないそうですが、新人のうちは積極的に参加して顔を売り、困ったときに相談できるようにしておくのがいいかもしれません。
仲のいい社労士がいたほうが楽しいこともありますし、協力して事務所を立ち上げるといった話も聞きます。
また、支部会では社労士に関連するニュース等も取り上げることがあるので、今後の活動に役立つ情報も聞けます。
支部会後の飲み会が目的で支部会や勉強会に参加している人もいます。
飲み会に参加すればいろいろな話が聞けます。
飲み会に参加した人同士で名刺交換も行われているので、新人のうちは積極的に参加してもいいと思います。