CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)は、日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナー(以下FP)の最高峰資格です。
CFPになるには、まずは難関といわれる試験を突破しなければなりません。
試験に合格しただけでは、CFPを名乗ることが出来ず、何百時間という勉強をして試験に合格した後、登録が必要です。
管理人もCFPとして登録しましたが、登録をするのにも要件があるので、思っていたよりは面倒でした。
CFP試験に合格した後、CFP登録までの流れ
まずはCFP試験に合格する必要がありますが、CFP試験の攻略については別の記事で触れています。
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CFP試験はどの課目から受験するのかいいのか
CFP(サーティファイド・ファイナンシャル・プランナー)資格は、日本FP協会が認定するファイナンシャルプランナー(以下FP)資格の上位資格になります。 CFP試験の受験資格があるのは、2級FPにあたる …
CFP試験は6課目に合格する必要がありますが、この試験は課目合格制なので、1課目ずつ攻略していけばいずれ合格できます。
合格するための勉強時間は、1課目だいたい50時間といわれていますが、過去問を何回も繰り返すという勉強方法をすれば、確かに50時間程度の勉強で合格できます。
無事に試験に合格すれば、次はCFPの登録です。
CFPとして登録認定されて初めてCFPを名乗ることが出来るので、CFPとして活動したいなら登録しましょう。
CFP試験に合格後、「CFPエントリー研修」の受講と「通算実務経験3年」の経験要件を満たすことによって、初めてCFPとして登録できます。
CFP試験合格から登録の流れ
CFP試験に全課目合格
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「エントリー研修を受講」と「実務経験3年」
↓
「登録」
CFPエントリー研修の体験記
CFPエントリー研修は、年に2回行われています。
管理人の時は、「eラーニング」と「集合研修」がありました。
「eラーニング」は、ネットを使った研修で、倫理・コンプライアンスや相談の流れなどを学習します。
集合研修については、東京で受講しましたが、1つの部屋には15人くらいの受講生がいました。
講師は保険の代理店の人と保険会社勤務の人でした。
集合研修は、二人の講師によって進められていきました。
研修の主な内容は、実際に受けそうな相談を仮定したロールプレイング形式のものでした。
席が隣同士の受講生で、相談者役とFP役とになってロープレします。
ロープレは、不動産を購入したい人からの相談について想定したものや、保険の見直しについての相談を想定したものでしたが、普段から行っていることで拍子抜けしました。
CFPの登録でうるさく言われるのは「職業倫理」についてですが、このことについても厳しく言われました。
通算実務経験3年について
今まで事務や一般企業の営業等しか経験がない人にとってハードルとなるのが、この「通算実務経験3年」の要件を満たせるかどうかです。
実務経験3年には、実際の実務を経験する「実務経験」と、研修を実務経験とみなす「みなし実務研修」とがあります。
どのようなものが実務経験になるかですが、実は結構広く認められるみたいです。
例えば、不動産会社で不動産投資のアドバイスをしたり、住宅ローンの相談を受ければ実務経験とみなされます。
保険会社の人や証券会社の人で金融商品を扱っている場合も実務経験とみなされます。
その他税理士の税務相談や社労士の公的年金相談といったものも実務経験になるようです。
中には、介護保険の説明や成年後見制度の説明といったものまで実務経験となるようです。
ボランティアによるFP講師や活動も実務経験に該当するようなので、実務経験がない人は、近くのFP団体に所属してみるのもいいかもしれません。
FPに関する記事作成も実務経験と認められるようですが、ネットでは記事を出稿してくれるFPを募集してることも多いので、参加・登録するのもありだと思います。
ネットを使ってFPの副業をすれば、何万円もする「みなし実務研修」を受講しなくてもいいかもしれませんね。
FP協会にとっても、CFP登録者が増えたほうが収入が増えますから、あまりうるさく言わないのかもしれません。
CFPとして登録するまでのまとめ
・CFP認定者になるには、まずは6課目の試験に合格する必要がある。
・試験合格後に「エントリー研修」と「実務経験3年」の要件をみたさなければならない。
・エントリー研修は、倫理・コンプライアンスや相談実務の基礎となるFP実務の6ステップを「eラーニング」で学習する。
・実務経験3年には、「実務経験」と「みなし実務研修」がある。
・FP協会の普及活動、ネットの記事の出稿など、広い活動が実務経験とみなされる。