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社会保険労務士(社労士)試験の受験、合格体験記2

投稿日:2018年1月24日 更新日:

初めて受験した社会保険労務士(以下社労士)試験では、選択式の労務管理一般常識で1点足りず不合格でした。

模擬試験の結果が良かったので、かなり自信があったのですが、実際に受けてみると見当もつかない問題ばかり出題されました。

試験後はあれだけ頑張ったのは何だったのかと茫然自失状態でしが、悲観してばかりもいられません。

社会保険労務士(社労士)試験の受験、合格体験記1

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2回目の社会保険労務士試験は独学で頑張った

初めての社労士受験では「山川社労士予備校」という資格予備校を利用し、2回目の試験ではうかるぞ社労士」というテキストを使って勉強しました。

今は「ごうかく社労士」に名前が変わってますね。

 

うかるぞ社労士のテキストを使ってみて驚いたのは、1冊で全科目を網羅していたことです。

資格予備校を利用している人の場合は、テキストが科目ごとに分かれていて、積み上げるとうかるぞ社労士の3倍以上の高さになるテキストの量です。

うかるぞ社労士だと確かに重要部分しかカバーしきれないこともありますが、社労士試験は膨大な範囲なので、全ての範囲をカバーしようと思っても無理があります。

広い範囲をカバーするよりも基本を確実にすることが、合格レベルに持っていくコツなのかもしれません。

 

2回目以降の社労士試験勉強は、市販のテキストを購入して基本は独学でしたが、答練についてだけは資格の学校を利用しました。

社労士試験は1日で4時間50分の試験時間なので、約5時間という試験に慣れておく必要があると思ったからです。

完全独学の人は、試験前になると「予想問題集」が発売されるので、実際の試験と同じように時間を計って問題を解く練習をされるのがいいと思います。

きんげ
2年目の答練では、合格圏内だけでなく、上位得点者にもなれました。

 

しかし、いくら資格学校の模擬試験で高得点を取っても本番で合格点が取れなければ意味がありません

反対に、答練や予想問題の結果が合格点に達していなくても、本試験で合格する人はたくさんいます。

意外と合格点に達してない人のほうがあっさりと合格したりします

結局、2回目の社労士試験も選択式の労務一般常識で1点足りずに足切りでした。

 

 

社会保険労務士試験の長期戦を覚悟して無理のない勉強量にしました

社労士試験に連続で不合格だったのを受けて、社労士の合格にこだわらず、仕事で使う知識の習得のために社労士試験を使うと思うようにしました。

当時仕事としていたファイナンシャルプランナーでは、社労士資格の有無とは関係なく、年金制度の知識が必須だったからです。

そして、社労士の勉強をすれば、必然的に年金制度の知識を習得できるので一石二鳥です。

 

勉強時間については、無理のないように今までよりも少なくし、知識の維持程度に抑えるようにしました。

きんげ
おかげで負担は減りましたが、基本的な問題まで間違えるようになったのには焦りましたけど。

1年目と2年目は、週に20時間は勉強してましたが、3年目は週に10時間もしてなかったと思います。

 

3回目の社会保険労務士試験、酷かった全国模試(答練)の結果

社労士試験の申込時期が近付くと資格学校は答練の募集を行うようになります。

 

独学に切り替えた後(2年目、3年目)も答練だけは受験していました。

答練は全部で3回あるのですが、3年目に受けた答練では、いずれの回も合格点に及びませんでした。

1年目の答練では3回とも合格圏内、2年目の答練では上位得点者になったのを思えば、初めての受験のときよりも知識で劣っているのを実感しました。

 

答練で酷い結果だったにもかかわらず、勉強量を増やすことはしませんでしたが、試験2日前だけは仕事を休んで社労士試験の勉強に使いました。

図書館では、試験前になると他の社労士受験生(40代以上が多い)がたくさんいました。

 

3回目の社会保険労務士試験の本番では、初めて全部を解答できませんでした

過去の社労士試験でも、全国模試でも時間内に全ての問題が終わらないなんてことは今までありませんでした。

まさか本番試験で勉強不足をここまで痛感するとは思いませんでした。

3回目の社労士試験本番は、今までで一番ひどい出来でした。

 

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試験では午前中の選択式がほとんど分かりませんでした。

そのうえ、択一式の試験では初めて最後まで出来ませんでした。

こんなことは模擬試験でも過去の社労士試験でもなかったので、不合格だと思いました。

きんげ
終了後にこんなに自信のないことは初めてでした。

 

忘れた頃に社労士試験の結果発表、まさか合格するとは思ってませんでした

社労士試験の手ごたえがあまりにないため、試験終了後も社労士の勉強をする気になりませんでした。

 

11月になっても社労士のことはすっかり忘れていて、郵便配達員さんに封筒を渡されて初めてその日が社労士の合格発表ということを知ったほどです。

 

試験慣れしてる人は、ハガキなら不合格、封筒なら合格ということをご存知だと思います。

社労士試験本番があまりに手応えがなかったため、配達員さんに封筒を渡されても、まさか合格証書が入っているとは思いませんでした。

合格証書を確認して初めて合格したことに気づきました。

 

自分でもどうして合格していたのか分からず、試験問題を机から取り出して確認してみました。

確認して分かったのは、解答で迷った問題がほとんど当たっており、自分の思っていた以上に得点が取れたことです。

その回は社会保険の一般常識が特に悪かったようでしたが、管理人は救済なく合格点を取れていたようです。

5つの穴埋めのうち一つしか分からなかったのに3点も取れていて自分でも驚きました。

 

きんげ
合格して思うのは、やっぱり社労士は運の試験なんだなと思います。

 

社労士試験は難関なので資格講座を利用して少しでも早く合格水準にもっていくことが大事

社労士試験では、とにかく早く合格水準にもっていくことが大事です。

社労士試験が運の要素が強いというのに、合格水準に達していないのでは、運以前の問題です。

合格水準に達してない人は、土俵にすらのれないのでいつまで経っても合格できません。

合格水準に達した人は、あとは根気と運の勝負です。

 

早く合格水準まで高めるためには、資格講座も有効です。

管理人も1年目は資格講座を利用して合格水準にまで到達させました。

 

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事務指定講習を申し込む

社労士の業務はしないつもりでしたが、我ながら都合のいいことに合格してみると登録してみたくなります。

 

社労士として登録するには、実務経験が2年以上必要なのですが、あまり社労士事務所は求人しておらず、そうなると多くの合格者が登録できなくなります。

そこで考えられたのが事務指定講習です。

 

約8万円の事務指定講習を申し込み、通信指導課程と面接指導課程を修了すれば、2年の実務と同様とみなされて社労士として登録できます。

登録しておけばいつでも社労士として申請できるので、実務経験がない管理人は事務指定講習を申し込むことにしました。

 

事務指定講習を受講した人が声をそろえていうのは、「あんな程度で2年の実務経験とみなすのは問題」だろうということです。

社会保険労務士(社労士)の事務指定講習には通信指導と面接指導がある

社会保険労務士になるには、社会保険労務士試験に合格した後、実務経験2年以上の要件を満たしたうえで、さらに登録が必要です。   しかし、現実には社会保険労務士事務所の求人は多くはなく、社会保険 …

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相談を受けてから調べるのはどの士業でも同じですし、自分の知っていることしか対応しないのは、自らチャンスを逃すことにもなります。

いずれにしても登録まではすることにしました。

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