仕事で必要なために「少額短期保険募集人」という試験を受験してきました。
少額短期保険といってもほとんどの人は聞いたことすらないと思います。
少額短期保険は、不動産屋がもっとも馴染みが多く、その次に保険屋さんが知ってるくらいだと思います。
管理人は、不動産屋も保険の代理店もしていたので知っていましたが、不動産屋でも賃貸を扱っていないと知らない人もいます。
少額短期保険とは
少額短期保険には、一般の生命保険や損害保険と違った制限があります。
まず、少額短期保険では、その名の通り保険金額が少額です。
具体的には、死亡保険では300万円、傷害疾病保険では80万円、重度障害保険では300万円、特定重度障害保険では600万円、障害死亡保険では300万円、損害保険で1000万円、低発生率保険で1000万円、というように保険金の上限が定められてます。
さらに上記で挙げた複数の保険の保険金額を合計しても上限が1,000万円となっています。
次に少額短期保険では、保険期間に制限があります。
具体的には、生命保険と第三分野(生命保険会社と損害保険会社のどちらも扱える保険、医療保険など)の保険が1年、損害保険が2年の上限があります。
保険にはいろいろとルールがあって、生命保険は生命保険会社しか扱えず、損害保険は損害保険会社しか扱えません。
そして、生命保険の商品を第一分野といい、損害保険の商品を第二分野といいます。
第一分野と第二分野のどちらでも扱える商品が第三分野といっています。
具体的には、医療保険や介護保険が該当し、加入者が頭打ちとなっている保険業界ですから、どの保険会社も第三分野に力を入れています。
少額短期保険業登録をすれば、少額短期保険(少額の保険金・保険期間が短期)に該当する商品なら生命保険も損害保険も扱うことができます。
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少額短期保険募集人試験を受験する人はどんなひと
この少額短期保険募集人の試験ですが、受験する人は不動産会社に勤務している人と保険会社の人が多数です。
少額短期保険の登録で説明に来ていただいた担当者に聞いたら、少額の生命保険、損害保険、自動車保険を利用する人もいるとのことでした。
また、最近は、ペット保険の需要も増えているそうです。
通常、不動産の賃貸借契約では、契約を結ぶ際に火災保険もセットで必ず加入してもらいます。
普通賃貸借契約では、2年毎に契約更新するのでその都度保険も加入しなおしてもらいます。
なので、少額短期保険募集人試験を受験する人が多いのはやっぱり不動産業界の人だと思います。
少額短期保険募集人の試験に落ちる人は30人に1人らしい
ネットで「少額短期保険募集人」と調べるとこの試験に落ちる人はほとんどいないといった書き込みを見ます。
中には30人に1人しか落ちないから落ちたら恥ずかしいといったものまであります。
合格率が公表されてませんので、実際にどれくらい落ちるのかは不明ですが、確かに落とす試験ではないです。
FPの試験を受験した人から見れば、確かに基本的なことばかりです。ただし、ケアレスミスが続くと不合格の可能性が出てきます。
「少額短期保険募集人」試験の勉強方法については、過去問が市販されてないので、テキストを読み込む勉強しか出来ませんでした。
といっても実際の試験は2択なので、テキストを2,3回繰り返して読めば、知識ゼロからの人でも合格できると思います。
試験はCBT方式(パソコン教室)
少額短期保険募集人の試験は、自分で試験日と会場を予約します。
管理人が受験したところは、小さなパソコン教室でした。
少額短期保険の試験では、CBT方式といってパソコンを使って解答していきます。
証券外務員やITパスポートもCBT方式なのですが、いずれの試験も筆記用具の持ち込みが禁止されており、メモ代わりとしてホワイトボードを与えられます。
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実際の少額短期保険募集人試験では2択の問題が多い
実際の試験では、テキストに出てない箇所が何問かあって、問題を見て焦ることもありました。
ただ、問題の多くが〇×式なので、結構一般常識だけでも解けたりします。
テキストを一通り読んでだけで、合格点の70%は取れると思います。
テキストを2回繰り返して読めば80%はいけます。
小規模短期保険募集人試験の勉強では、市販のテキストや過去問がなく、テキストも少額短期保険協会が発行しているテキストしかありませんでした。
一番困ったのが市販の問題がないため、理解チェックができなかったことです。
一応、テキストの章末ごとに、お粗末な〇×問題が3問程度ありましたが、これでは不安です。
問題は50問しかないうえ、ほとんどが〇×問題なので、見直しをしても試験時間の半分の時間で終ってしまいます。
合否は、試験終了後にプリントアウトされる結果通知書でその場で分かります。
小規模短期保険募集人試験の受験記録
勉強時間 2日間(試験前日から勉強開始)合計10時間くらい
テキスト 小規模短期保険募集人の協会からもらったテキストのみ
受験料 4000円
試験会場 ヨコハマ・ジャスト(いくつかある試験会場の中から自分で予約する)
管理人は、横浜神奈川県横浜市西区高島にあるヨコハマ・ジャスト1号館で受験しましたが、受付が嫌な感じでした。
他の試験の受験生もたくさんいましたが、その中の受験生の一人が受付から「文句があるなら帰れ」と言われてました。
かなり横柄な受付がいましたが、ヨコハマ・ジャストは最寄りが横浜駅なので、アクセスが良いのが魅力でした。
これを書いてる時点では、神奈川県内では、横浜、川崎、横須賀、鎌倉があります。