二種証券外務員を取ったのは、ファイナンシャルプランナー(CFP)の資格更新がきっかけでした。
たまたま取得した証券外務員の資格でしたが、その後独立した際に役立ちました。
管理人は、社会保険労務士と保険外務員の登録をしていたので、どちらとも関連するファイナンシャルプランナーとして独立しました。
証券会社の仲介業務もやりたかったので、証券外務員資格が思いがけず役立ちました。
証券外務員について
証券外務員とは、証券会社や金融機関、商品仲介業者などで金融商品取引業務を行う人をいいます。
業務を行うには、証券外務員の試験に合格し、いずれかの金融商品取引業者に所属したうえ、外務員の登録が必要です。
証券外務員の登録がなければ、外務員の業務を行うことが出来ません。
金融関連の会社では、新人に取らせるのが証券外務員の資格です。証券外務員の資格がないと仕事にならないので、入社前に取らされることもあります。金融会社の新人にとって、保険会社の保険募集人資格と同じように、落ちると非常にまずい試験です。
金融業界に就職を希望している人は、事前に取得しておけば、就職活動でアピールできます。
金融業務に勤めていない人にとっても、この資格を勉強することで金融や経済の知識が身につきます。
投資の知識はあって損はありません。現在の日本では貯金だけで十分な老後資金を用意することは非常に難しいので、投資は社会人全般が身に付けた方がよい知識です。
高齢者を対象にした、後悔したことに関するアンケートでは、「投資の勉強をしておけばよかった」が第一位だったことからも分かります。
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二種証券外務員試験の制度
受験資格 | なし |
試験実施日 | 月曜から金曜日まで、自分で申し込む |
試験時間 | 120分 |
試験方法 | 試験会場のパソコンで行う |
出題形式 | ○×方式50問、五肢選択方式20問の計70問 |
申し込み | 申込日の翌日から、5日目から1か月間に行われる試験を申し込める |
合格率 | 2019年の二種試験は65.2% |
試験の申込先は、プロメトリックです。
受験料は、現在9,880円(税込)です。
試験の合否は、7割以上の正解で合格となります。
300点満点なので、210点以上取れれば合格ということです。
不合格になった場合は、試験日から30日を経過しないと再受験できません。
二種証券外務員試験の出題範囲
二種証券外務員試験は、金融や経済についての幅広い知識が問われます。
(法令・諸規則)
・金融商品取引法および関係法令
・投資信託および投資法人に関する法律並びに関係法令
・協会定款、諸規則
・取引所定款、諸規則
(商品業務)
・株式業務
・債券業務
・投資信託及び投資法人に関する業務
・付随業務
(関連科目)
・株式会社法概論
・証券市場の基礎知識
・経済、金融、財政の常識
・財務諸表と企業分析
・証券税制
・セールス業務
証券外務員の攻略
証券外務員の必要とされる勉強時間は、二種で50時間が目安です。ちなみに一種だと100時間の勉強が目安といわれています。
既に証券の知識があったり、2級FPの資格保有者であれば、もっと短い勉強時間でも合格できますが、初学者であれば50時間を目安に勉強するのがよいと思います。
1日1時間でもいいので毎日勉強するようにすれば、1か月から2か月で合格できます。
この試験は自分で試験日を決められるので、ある程度勉強してから申し込むことも可能です。
二種証券外務員の合格率は60~70%なので、勉強方法を間違えなければ基本的には合格できます。
テキストを一通り読んだら、問題集を解きます。
テキストだけで50時間勉強するより、問題を解きながら50時間の方が力が付きます。
後半は問題を解くことを中心に勉強すると合格が近くなります。
二種証券外務員の試験は、五肢から選択する問題の配点が10点と高くなっています。
五肢選択問題は、計算問題が中心となっているので、問題を解きながら計算式を覚えるのがよいでしょう。
よく間違える場所は、ふせんでも貼っておき、覚えるまで何度も繰り返し解くようにします。試験前の確認も大事です。
まとめ
・二種証券外務員の合格に必要な勉強時間は50時間。
・合格率は7割くらい。
・○×は一問2点の50問(100点)、五肢選択は一問10点の20問(200点)、合計300点
・五肢選択問題の配点が高く、計算問題が中心となっている。