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DCプランナー(企業年金総合プランナー)試験概要

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確定拠出年金が老後対策として期待されるに及んで、注目されている資格が「DCプランナー(企業年金総合プランナー)」です。

DCプランナーの資格は、平成13年に確定拠出年金制度が始まった際にできた比較的新しい民間資格です。

 

DCプランナーは、ファイナンシャルプランナーと比べるとマイナーな資格ですが、企業年金総合プランナーというだけあって企業年金や公的年金、個人年金まで広い年金知識が必要です。

 

ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士であれば、確定拠出年金の個所を勉強するだけで2級に合格することも可能です。

ファイナンシャルプランナーや社会保険労務士以外の人であれば、この資格を勉強すれば年金全般の知識が身につきます。

確定拠出年金の特徴とDCプランナーの役割

確定拠出年金は、拠出した掛け金を個人が運用を行い、将来受け取れる年金がその運用結果によって決まるという仕組みです。

 

今までの企業年金は、給付金額が確定していたため、個人が自ら運用を行うことはありませんでした。

運用結果がうまくいかないと企業が負担を負わなければならず、企業にとっては負担でした。

 

確定拠出年金では、個人が自分で運用を行うため、企業にとっては拠出した後の無用な負担がなくなるメリットがあり、個人にとっては運用成果により多くの年金を受け取ることが可能となっています。

 

また、今までの企業年金では、個人ごとの年金資産の持ち分が曖昧だったため、個人が会社を辞めるとその個人の持ち分をどうするかといった問題がありました。

その点、確定拠出年金では、拠出した掛け金を各個人別の口座に区分するため、給付額が明確に分かり、その個人が会社を辞めたとしても持ち運び(ポータビリティ)ができ、次の企業でも引き続き制度を利用することが可能です。

 

企業は確定拠出年金制度を導入するにあたって、投資教育や資料の提供、投資相談に応じるよう努力しなければならないため、DCプランナーが注目されています。

 

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公的年金の問題点

公的年金には、1階部分の基礎年金と2階部分の厚生年金とがあります。

特に多くの人がお世話になるのが老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)ですが、生きている限りは一生受け取れるので優先して加入することを考えたい制度です。

 

とはいえ基礎年金にも厚生年金にも受け取れる年金には上限があります。

基礎年金は満額でも780,100円ですし、厚生年金の年金計算の標準報酬月額は620,000円が上限です。

 

このため老後に2,000万円以上が必要といわれています。

そして、この2,000万円を作るために期待されているのが、基礎年金と厚生年金の上乗せ部分に該当する確定拠出年金です。

3階部分 確定拠出年金
2階部分 厚生年金給付
1階部分 基礎年金

 

DCプランナーの資格の試験概要

DCプランナーの資格試験には、入門編の3級から上級の1級まであります。

いずれの級も年に1回の試験実施となっています。

マイナーな資格なので受験者が少ないにもかかわらず、全国各地(神奈川は横浜・川崎・藤沢・相模原)で試験を実施しています。

 

受験資格については、2級と3級は特にありませんが、1級のみは2級合格者となっています。

 

受験料は、税抜きで1級10,000円、2級6,000円、3級4,000円です。

 

試験はマークシートによる択一試験ですが、1級のみ択一に加えて記述式が5問あります。

 

合格基準は、いずれの級も70%以上となっています。

1級 2級 3級
受験資格 2級合格者 特になし 特になし
受験料(税抜) 10,000円 6,000円 4,000円
問題方式 四肢択一50問程度・記述式5問程度 四肢択一45問程度 三肢択一45問程度
試験時間 基礎編150分・応用編120分 150分 120分
合格基準 70%以上 70%以上 70%以上

 

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DCプランナーの出題範囲

1級と2級の出題範囲、1級はより専門的になります。

 

1級

確定拠出年金やその他の年金制度全般および金融商品や投資等に関する専門的な知識を有し、企業に対しては現行の退職給付制度の特徴と問題点を把握のうえ、確定拠出年金を基軸とした適切な施策を構築でき、また、加入者等の個人に対しては確定拠出年金の加入者教育の実施と老後を見据えた生活設計を提案できるレベル。

 

2級

確定拠出年金やその他の年金制度全般に関する基本的事項を理解し、金融商品や投資等に関する一般的な知識を有し、確定拠出年金の加入者・受給者、確定拠出年金制度を実施する企業の福利厚生担当者などに対して説明できるレベル。

日本商工会議所「DCプランナー

わが国の年金制度・退職給付制度

1.公的年金制度

  • 公的年金制度の概要
  • 国民年金の仕組み
  • 厚生年金保険の仕組み
  • 共済年金の仕組み
  • 公的年金制度の改革動向

2.私的年金制度

  • 私的年金制度の概要
  • 企業年金と退職金制度
  • 国民年金基金の仕組み
  • 厚生年金基金の仕組み
  • 税制適格退職年金の仕組み
  • 中小企業退職金共済制度
  • 特定退職者共済制度
  • 財形年金制度
  • 各種個人年金とその仕組み

 

3.新しい私的年金制度

  • 確定拠出年金制度導入の背景
  • 確定拠出年金制度の位置付け
  • 米国確定拠出型年金の概要とわが国制度との比較
  • 確定給付企業年金法に基づく制度
  • ハイブリッド型年金制度

 

確定拠出年金制度

1.確定拠出年金制度の仕組み

  • 確定拠出年金制度の概要
  • 企業型年金の仕組み
  • 個人型年金の仕組み
  • 加入対象者
  • 掛金と拠出限度額
  • 運用
  • 受給権と給付
  • 離・転職時の取扱い
  • 税制上の措置
  • 確定拠出年金規約
  • 加入者のメリット・デメリット
  • 企業のメリット・デメリット
  • 既存の退職給付制度からの移行

 

2.コンプライアンス

  • 事業主の責務と行為準則
  • 運営管理機関・資産管理機関の行為準則
  • 投資情報提供・運用商品説明上の留意点
  • 受託者責任とは
  • エリサ法とプルーデントマン・ルール

 

投資に関する知識

1.投資の基本

  • リスクの定義と計算
  • リターンの計算
  • リスクとリターンの関係
  • 貨幣の時間価値(現在価値と将来価値)
  • 終価と現価の考え方
  • 分散投資の目的と効果
  • ドルコスト平均法

 

2.運用商品の理解

  • 預貯金の特徴と留意点
  • 債券投資の特徴と留意点
  • 株式投資の特徴と留意点
  • 投資信託の特徴と留意点
  • 保険商品の特徴と留意点
  • 外貨建商品の特徴と留意点

 

3.アセットアロケーションの考え方

  • 相関係数
  • リスク許容度
  • 運用方針の決定
  • アセットアロケーションとは
  • 有効フロンティアの考え方

 

4.投資判断のための評価指標

  • 投資指標・投資分析情報
  • ベンチマーク
  • 格付け
  • 投信評価
  • パフォーマンス評価

 

ライフプランニングとリタイアメントプランニング

1.ライフプランニングの基本的な考え方

  • ライフプランニングに必要な知識
  • ライフプランの立て方
  • キャッシュフロー表の作成法
  • キャッシュフロー・マネジメントと資産積立プラン

 

2.リタイアメントプランニングと確定拠出年金

  • ライフプランとリタイアメントプランの関係
  • リタイアメントプランの作成
  • 公的年金の受給額計算
  • 退職一時金・年金に係る税金
  • リタイアメントプランニングにおけるアセットアロケーション
  • リタイアメントプランニングと確定拠出年金

 

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資格登録と更新のための費用

DCプランナーとして活動するためには、試験に合格した後に登録が必要です。

資格の登録には、手数料がかかりますが、メールマガジンや情報誌といった資料で業務向けの情報提供を受けられます。

 

資格の有効期間は2年となっており、2年ごとの更新が必要です。

資格更新では、教育講座の受講が必要となっており、受講料も1級なら1万円以上、2級なら7,000円程度かかります。また、更新手数料もかかります。

2年ごとに更新がある点は、AFPやCFPに少し似ています。

 

DCプランナー資格の試験概要のまとめ

確定拠出年金では、個人の投資教育は不可欠ですし、ネットでも雑誌でも制度が取り上げられることが増えています。

 

DCプランナーは、まだまだマイナーな資格ですが、確定拠出や投資は必要とされる知識であり、自分にとってもメリットがあります。

ファイナンシャルプランナーより年金が中心ですが、投資の知識も身につきます。

 

 

 

参考

日本商工会議者「DCプランナー

 

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