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「1級ファイナンシャルプランニング技能士」と「CFP」とではどちらがお勧めか?

投稿日:2018年10月4日 更新日:

「1級ファイナンシャルプランニング技能士(以下1級FP技能士)」と「CFP」は、どちらもファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格です。

管理人も1級FP技能士とCFPの資格のどちらも保有しています。

しかし、二つの資格を持っている必要性は低く、どちらか一つだけで十分だと思っています。

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ファイナンシャルプランナー(以下FP)資格には、国家資格のFP技能士、日本FP協会が認定するAFPとCFP、生命保険協会の認定FPとがあります。 いずれも団体が違うので、「FPの資格はたくさんあってや ...

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どちらもFPでは最難関の資格

1級FP技能士とCFPは、どちらもFP資格では最難関の資格といわれています。

では、一番の違いは何かというと、国家資格と民間資格による違いといえます。

 

1級FP技能士試験は、国が指定した実施機関である「一般社団法人金融財政事情研究会」と「日本FP協会」が行っており、資格の種類は国家資格になります。

 

そして、CFPは世界で導入されている資格で、本部がアメリカにある民間資格です。

日本では、日本FP協会がCFPの認定機関となっており、日本FP協会はCFPを国際資格と紹介しています。

世界が認めるCFP®資格

 

1級FP技能士は国家資格

1級FP技能士は、一般社団法人金融財政事情研究会と日本FP協会が試験を実施ている国家資格です。

1級FP技能士は、名称独占資格(持ってないと名乗れない)なので、合格しないと1級FP技能士は名乗れません。

 

ただ、ファイナンシャルプランナーは誰でも名乗ることができます。

なので3級FP技能士を取ってファイナンシャルプランナーしか名乗らない人もたくさんいます。

そのためなのか最近では相談の前にライセンスカードを提示して、アピールするFPの人もいます。日本FP協会の無料相談では提示してから相談に入りますね。

 

ファイナンシャルプランナーを仕事にするのであれば、最低でも2級はほしいところです。

 

 

1級FP技能士試験には、学科試験と実技試験とがあります。

まず、最初に学科試験があり、学科試験に合格した人が実技試験を受験できます。

 

学科試験では、4択のマークシートが50問と筆記試験が5問出題されます。

合格するには、200点満点のうち6割の120点以上取れば合格できます。

 

実技試験は、面接で行われます。

事前に顧客を想定した課題を知らされ、面接でFPとして解決につながるような提案をします。

実技試験も200点満点の120点以上で合格です。

 

合格率は、学科が10%、実技が80%程度です。

きんげ
1級FP技能士は、学科が難関ですね

 

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CFPは国際資格?

CFP資格は、アメリカに本部を持つ民間資格で、日本では日本FP協会がCFP資格者の認定をしています。

きんげ
驚きなのは、中国人のCFP認定者数が1万8千人で3番目に多いということです。管理人がFP協会に入ったときは中国人は一人もいませんでした。

 

1級FP技能士は名称独占資格ですが、CFPも商標権登録しているので、CFPとして登録しなければ、CFPを名乗れません。

 

CFP試験は、全部で6科目ありますが、課目合格制制度を導入しているので、1科目ずつ受験することが可能です。

きんげ
科目ごとの合格率は、だいたい30%~50%なので、勉強しないで受験する人がいることを考えれば、しっかり勉強すれば受かります。
出羽守
2回落ちたくせに
きんげ
……。

 

CFP試験には、面接試験がありませんが、登録のためには「エントリー研修」と「3年の実務経験」が必要です。

 

エントリー研修は、年に2回実施されます。

管理人がエントリー研修を受講したときは、顧客を想定したロールプレイングを2人1組になって行いました。

 

CFPの実務経験については、幅広く認められており、保険会社のコールセンターとか、患者への社会保障・介護保険の説明を行っている等でも認められるようです。

 

世界各地で導入されているので、「CFPは国際資格」と日本FP協会は紹介しています。

日本FP協会では、世界が認めるFP資格といっていますが、日本ではいまいち認められていません(というよりそもそも知られてない)。

きんげ
日本FP協会が認定するFP資格には、CFPとAFPとがありますが、この二つの資格がそもそも認知されていないのが問題です。

 

CFPとして登録すると、名前の使用料として年間8000円かかります。

また、FP協会の会員は年会費が12000円かかります。

加えて2年間に教育機関で単位を取得することが義務付けられているので、単位取得料もかかります。

 

1級FP技能士とCFPの比較

1級FP技能士試験もCFPの試験も、「ライフプランニング」「リスクマネジメント」「不動産」「金融資産運用設計」「相続・事業承継」「タックスプランニング」の6科目から出題されます。

ややCFPのほうが投資色が強い問題が出ますが、1級FP技能士もCFPも出題科目はほとんど同じです。

 

1番の違いは、1級FP技能士が1度の試験で全体で6割以上点を取らなければならないのに対して、CFPは課目合格が認められていることです。

1級FP技能士試験は1度の試験で6科目合計点数が6割以上必要です。

反対に、CFP試験は、一度に6科目全てに合格する必要がないので、毎回1科目ずつ受験するといった計画を立てる人もいます。

合格しやすいのはどちらかというと、合格率と年2回チャンスがあることから、CFPだと思います。

 

登録後の維持費については、1級FP技能士がコストがかからないのに対し、CFPは年間2.5万~数万円程度かかります

CFPは、2年毎に認定講義やネット講座を受講して単位(CFP30単位・AFP15単位)を取得する必要があるのですが、有名講師の講義や資格講座を兼ねた認定講義の中には数万円以上かかるものもあります。

 

金融業界では、どちらの資格も知名度と難易度が知られてるので、そこそこ評価されると思います。

 

CFPの場合は2年ごとに30単位が必要なので、FP協会の会員が主体のSG(スタディグループ)が勉強会を実施してます。

勉強会に参加するのは、他のFPと知り合うきっかけにもなります。

 

1級FP技能士とCFPの比較

1級FP技能士 CFP
難易度 学科10% 実技80% 難しい 課目制度 30%~50% 普通
社会的評価 金融業界で高い 1級という響き 金融業界で高い CFPの認知度が低い
維持費 なし 年間2万5千~数万円 高い講義は1回で数万円

 

管理人のおすすめは、国家資格の「1級ファイナンシャルプランニング技能士」ですが、CFP資格にもメリットはあります。

 

CFPに認定されていると、日本FP協会のCFP検索に登録することができます。

また、FP協会の会員には、FP向けの協会誌が送られてきます。

広告費と考えれば、そこまで高くはないはずです。

 

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