資格の種類は国家資格から民間資格まで実に様々あるといわれています。
目指す資格がどんな資格なのかよく分からずに勉強を始める人は多いですが、どんな資格なのか知っておくほうが後悔するリスクは減ります。
資格の分け方として、取得してないと働けない資格と、取得していなくても働ける資格といった分け方もできます。
言い換えると、持ってないと業務ができない資格と、知識やスキルといった能力を証明する資格です。
取得しないと業務ができない資格
取得しないとその業務ができない資格で有名なのは、医師や弁護士です。
どちらも難関資格として知られており、何年も勉強しないと取得できない資格です。
もう少し難易度が下がったものでは、看護師や税理士といった資格がありますが、こられの資格もないと業務が行えません。
その業界で働くには資格が必ず必要なので、これらは必須資格です。
もっと身近なものだと、自動車の運転免許があります。資格というより免許ですが、多くの人が持っている最強の武器の一つです。
自動車の免許があれば、配達業務やルート業務、運転業務の仕事ができます。取得できる年齢に達したら、真っ先に取るのをおすすめする資格(免許)です。
もっと発展させて、大型免許があれば大型トラックの運転業務に就くことができますし、第二種運転免許があればタクシードライバーの業務に就くことができます。
医師や税理士といったように、その資格がなければ業務自体できないものもあれば、対価として報酬を得る場合に資格が必要というものもあります。
たとえば、弁理士や行政書士の業務は、報酬を得なければ誰でも行えますが、報酬を得るには資格がないと違法です。最悪の場合は逮捕されます。
弁護士、税理士、行政書士といった士業と呼ばれる資格は、独立開業できる資格であり、難関資格として知られています。
士業の多くは取得しないと業務ができないので、その業界で独立するには必須の資格です。
取得しないと仕事ができない資格といっても、士業のように難易度が高いものから、比較的容易に取れるものまであります。
中には、講習を受けるだけで取得できる資格もあります。
意外と思うかもしれませんが、建設現場にはたくさんの資格が存在します。しかも、資格を持ってないとその行為自体ができないものばかりなので、たくさんの資格を保持している作業員は多いです。
管理人も持ってる資格に、玉掛け技能講習、高所作業車講習、職長・安全衛生責任者教育といったものがあります。
荷物を吊り上げるためにワイヤーをかける資格が玉掛け技能講習です。このようにワイヤーを掛けるだけでも資格が必要です。
今はうるさくなりましたが、管理人が学生時代に働いていた現場では、玉掛け技能講習を受けずにワイヤーを掛けている人は多かったです。ワイヤーを掛けるだけの資格があること自体、学生時代の管理人は知りませんでした。
1日講習を受ければ取れる資格なので、あまり価値はないかもしれませんが、必須の資格なので無いよりは有った方がいいのは間違いなく、保有していれば就職活動で有利になるはずです。
その他ないと業務を行えない資格には、金融業界で必須の外務員資格、保険業界で必須の募集人資格があります。
どちらも就職が決まった後に受験する資格ですが、資格がないと仕事にならないので、試験に落ちると肩身が狭い思いをします。ある金融機関では、試験に落ちると早々に出世レースから脱落するそうです。
知識やスキルといった能力を証明する資格
持っていないとその業務ができない資格というのは実は少数派で、多くは知識やスキルの証明を示す資格です。
人気の英語検定や簿記検定も知識を証明する資格です。
最近人気のファイナンシャルプランナーの資格には、国家資格のファイナンシャルプランニング技能士と、民間資格のAFPおよびCFPがありますが、どちらも一定の知識レベルを証明する資格に過ぎず、ファイナンシャルプランナーの業務は、別に資格がなくても行えます。
ファイナンシャルプランニング技能士には、1級から3級までの難易度があり、3級が一番簡単で、2級、1級と進むごとに難易度は上がります。
いずれにせよ資格を保有してなくても業務は行えます。しかし、その人が1級の資格を持っているといえば、その人の実力がどれくらいか分かります。
中には、韓国語能力試験のように、1級の方が簡単で、2級、3級、4級と数が増えるほど難しくなっていく試験もあります。
どの資格も合格するには勉強が必要なので、合格することは実力の証であり、自信につながります。
資格試験はその業務に最低限必要な知識を効率よく学べるので、勉強が無駄ということはありません。
ただし、短期間で取得できるのに取得費用が高めの資格は、資格ビジネスを疑うことも大切です。
資格ビジネスは、簡単な資格を取得させて、その後に安くない登録費用と維持費用で儲けるビジネスです。
短期間で取得できる資格なので、仕事につながりにくいのは言うまでもありません。
まとめ
資格には、持っていないと業務ができない資格と、知識やスキルの証明となる資格とがある。
どちらの資格であっても、自分にとって必要な資格かどうかを見極めることが大事。