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社会保険労務士の勉強で身についた知識は実生活でも役に立つ

投稿日:2020年5月8日 更新日:

管理人は、資格の講師やキャリア相談をしていた時期があるのですが、その時によく聞かれたのが「就職におすすめの資格」についてです。

 

キャリアアップに人気の資格といえば、語学資格、IT資格、簿記、宅地建物取引士といったものがありますが、まずは自分がどういった業界を目指すかを考えたうえで選択することが必要です。

たとえば宅地建物取引士は、入門資格といわれることが多いのですが、実際はこの資格は不動産業界以外ではあまり活躍できません。なので資格は取ればいいというわけではありません。

きんげ
まあ、宅地建物取引士の資格は、民法の基本を学ぶので実生活で役立ちますが……。

 

世の中には何千もの資格があるそうですが、転職・就職のために資格取得を目指すなら、専門性がある資格がおすすめです。

専門性がある資格のほうがやはり評価が高くなりやすいからです。

 

そこで今回、管理人がおすすめする資格は「社会保険労務士」です。

社労士と略して呼ばれることもあります。

フリーターや中小企業の会社員にはほとんど知られてませんが、総務・事務の人や大手の会社員だと結構知っている人も多い資格です。

きんげ
この資格は、宅地建物取引士の資格以上に実生活で役立ちます

社会保険労務士は仕事をしながら目指せる

社会保険労務士は、独学でも取得が目指せるうえ、独立開業も可能な資格です。

名称の最後に士が付く、士業の一つでもあります。名称に武士の士が付くことから、士業はサムライ業とも呼ばれます。

 

同じ士業でも社会保険労務士より難しいといわれる、司法書士、税理士、建築士等は資格予備校の利用がほぼ必須になってしまうため、費用も高額になりやすいです。

しかし、社会保険労務士は、受験者数が多く、書店に行ってもテキストが豊富にあるため、難易度が高い割には独学向きです。

 

難易度の高い試験だと、仕事を辞めて勉強するのが基本です。

しかし、社会保険労務士の受験生は、会社員をしながら勉強している人が多いといわれています。

仕事をしながらマイペースに合格を目指すことができるのも社会保険労務士の魅力の一つです。

 

また、社会保険労務士には、独占業務と呼ばれる、その資格がなければ扱えない業務があります。

社会保険労務士の独占業務には、企業の就業規則や賃金台帳、労使協定といった労働保険に関する書類および健康保険や厚生年金といった社会保険に関する書類を作成する業務等があります。

これらの業務は、社会保険労務士しか報酬を得て行うことは出来ません。

報酬を得なければ社会保険労務士でなくても扱えるかもしれませんが、タダ働きでは誰もやりません。

士業と呼ばれる資格が人気なのは、こういった独占業務を扱えるということが理由の一つに挙げられます。

 

司法書士、行政書士、税理士、土地家屋調査士、建築士といった士業の多くは、独立開業している人もたくさんいます。

むしろ士業の多くは職務内容が一般企業になじまないことも多いため、独立開業が前提といえます。

独立して自分のペースでバリバリ仕事をしたい人には士業が向いてます。

 

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社会保険労務士の勉強で身につく知識

独学で取得できる他の資格と比べれば、社会保険労務士の試験は高い難易度です。しかし、合格ができなくても学んだ知識は無駄になりません。

 

労働者災害補償保険(労災保険)、雇用保険、労働基準法といった働く人にとって身近な労働に関するものや、健康保険や年金制度、介護保険といった現役を引退した後も関わる社会保険に関するものを学びます。

 

多くの人は企業に勤めて収入を得ているので、働く上で労働法を知っておいて損はありません。

また、老後に必要な資金が2000万円から3000万円は最低必要と言われていますが、人生設計を立てるうえで社会保険制度の知識は欠かせません。

 

労働に関する法律を知らなければ、ブラック企業かどうかの判断もつきにくいです。

働くことがつらいと自分を責めてうつになった人は多いですが、そういう人が働いているのはブラック企業だったりします。

自分がいる企業は本当は法律違反ということを知っているだけでも、気が楽になることがあり、結果として自分を守ることにもつながります。

きんげ
ブラック企業だったら辞めることに未練はないでしょう、つまりそういうことです。

 

たとえ合格できなかったとしても、学んだ知識は役立ちます。

とくに年金制度はファイナンシャルプランナーよりも広く深く学ぶので、著名なファイナンシャルプランナーよりも詳しくなれます。

 

社会保険労務士の勉強で身に付く知識

・労働基準法

・労働者災害補償保険法(労災保険)

・雇用保険

・労働安全衛生法

・雇用対策法・高年齢者雇用安定法・障害者雇用促進法

・職業安定法

・労働者派遣法

・雇用契約法

・労働組合法

・その他労働に関すること

・健康保険

・国民健康保険

・国民年金・厚生年金

・介護保険

 

社会保険労務士で学んだことが実生活で役に立つ例

・固定給で毎日12時間以上働かされていることが違法ということに気づけます。

・法定労働時間を超えていると割増賃金が必要ということが分かり、自分が割増賃金をもらってないことが違法ということに気づきます。

・割増賃金には時効があるということを知ることができます。

・雇用形態にかかわらず、年次有給休暇がもらえることを知ることができ、また消化しきれない分は翌年にだけ持ち越すことができることを知ることができます。

・仕事がないことを理由に休業を指示された場合、休業手当が法律上もらえるということを知ることができます。

・業務中の事故は労災保険が適用され、業務外の怪我や病気は健康保険が適用されるということを知ることができます。

・労災隠しに気づくことができます。

・失業した場合に雇用保険の手続きに不安がなくなります。

・教育訓練を受けたときに給付があることを知っていたりします。

・出産したときに手当金や一時金があることを既に知っているはずです。

 

その他様々な制度に詳しくなります。

 

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新型コロナウイルスで続く自粛生活を有効に活用しましょう

武漢で発生した新型コロナウイルスのおかげで、当分の間は自粛生活と解除が繰り返される可能性が高いそうです。

 

どうせ外出しても店がやっていないのですから、自粛生活を利用して読書したり、資格の勉強をして有意義に過ごした方が将来に役立ちます。

管理人も自粛期間を利用して、「オリエント急行の殺人」「フビライ汗」「助成金ハンドブック」「銀行員のための不動産の見方」「フランクリン自伝」「代表的日本人」を読みました。

それと、危険物取扱者の資格の勉強も1日30分くらいやってます。

資格勉強は毎日少しでもいいので、継続することが大切だと思ってやってます。最初のうちは数分でもいいので机に向かうという習慣をつけることが大事です。

 

過去に資格の勉強をして挫折した人は、資格学校や通信講座を利用するというのも一つの手です。

通信講座の中には、資格学校に負けないレベルのテキストなのに、値段がリーズナブルのものがあります。

管理人が社会保険労務士の勉強をしていた時は、資格講座といえばだいたい20万円以上はしていましたが、今だと過去問講座や白書対策を含めても10万円程度かそれ以下の講座も出てきました。

 

管理人がおすすめの社会保険労務士資格講座を紹介します。

 

資格スクエアの社労士対策講座



 

 

 フォーサイトの社労士講座

 

きんげ
資格予備校に通っても結局は自分で学習することが大半なのですよね
そう考えるとリーズナブルな通信講座はよい選択かもね

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