11月9日、本日は社会保険労務士(以下社労士)試験の合格発表でした。
あと一歩で不合格だった人は、この試験は運の要素が強いので、あとは根気の問題だと思います。
社労士試験は、資格学校の成績が優秀でも運が悪いと受かりませんし、反対に学校の成績がギリギリでも運が良いと受かる試験です。
今まで資格試験をいくつも受験してきましたが、社労士試験ほど運に左右される試験は珍しいと思います。
第50回社会保険労務士試験の結果概要
(1) 受験申込者数 | 49,582 人 |
うち科目免除者 |
1,126 人 |
(2) 受験者数 | 38,427人 |
うち科目免除者 |
982人 |
(3) 受験率 | 77.5 % |
(4) 合格者数 | 2,413人 |
うち科目免除者 |
90人 |
(5) 合格率 | 6.3% |
過去の社労士試験合格率
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
2017年 | 38,685人 | 2,613人 | 6.8% |
2016年 | 39,972人 | 1,770人 | 4.4% |
2015年 | 40,712人 | 1,051人 | 2.6% |
2014年 | 44,546人 | 4,156人 | 9.3% |
2013年 | 49,292人 | 2,666人 | 5.4% |
社労士試験の概要
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社会保険労務士試験の試験概要
社会保険労務士(以下社労士)は、企業で重要とされる「人・物・金」のうちの人に係る国家資格の一つです。 社労士が扱う仕事にどんなものがあるか例を挙げると、「新しい人を雇用したときの雇用手続 ...
社労士試験の合格点について
社労士試験は、「70問の択一式試験」と「40問の選択式試験」とがあって、択一式試験と選択式試験の両方が合格基準に達しないと合格できません。
択一式は7科目あり、それぞれ10問ずつ出題されます。選択式は8科目あって、それぞれ5問ずつ出題されます。
また、総得点だけでなく、各科目でも一定以上の点数を取らないと不合格(足切り)になります。
たとえ択一式試験と選択式試験のどちらも総得点が合格点に達していてもです。
最低基準点は、択一式で各科目10点中4点以上、選択式で各科目5点中3点以上というのが原則です。
ただ、社労士試験は相対評価の試験なので、最低基準点に補正が入ることがあります。
受験者の半分が最低基準点に達しないと、合格基準点を選択式なら3点から2点に補正することがあります。
選択式、択一式で全ての科目で最低基準点を確保したうえで、総得点の合格点に達すれば合格となります。
2018年(第50回)社労士試験の合格基準点
2018年社労士試験の総得点の合格点は、選択式が23点以上、択一式が45点以上でした。
最低基準点については、選択式の「社会保険に関する一般常識」と「国民年金法」で2点以上に補正されました。
それ以外は、選択式で各科目3点以上、択一式で各科目4点以上取らないと足切りになります。
選択式試験
合格基準点 | |
総得点 | 23点以上 |
最低基準点 | 「社会保険に関する一般常識」「国民年金法」 2点以上
その他の科目 3点以上 |
択一式試験
合格基準点 | |
総得点 | 45点以上 |
最低基準点 | 全科目 4点以上 |
選択式でも択一式でも、科目最低点について補正がある可能性があるということが厚生労働省のホームページで公表されてます。
しかし、最低基準点にたいして実際に補正が入るのは選択式がほとんどです。
科目最低点の補正
各科目の合格基準点(選択式3点、択一式4点)以上の受験者の占める割合が5割に満たない場合は、合格基準点を引き下げ補正する。
ただし、次の場合は、試験の水準維持を考慮し、原則として引き下げを行わないこととする。
ⅰ) 引き下げ補正した合格基準点以上の受験者の占める割合が7割以上の場合
ⅱ) 引き下げ補正した合格基準点が、選択式で0点、択一式で2点以下となる場合
択一式で科目最低点の引き下げ補正が起こるのは、今まで見たことありません。
社労士受験のポイント
他の受験生が正解している問題を取りこぼせないのは当然ですが、試験に受かるかどうかは「合格基準点を引き下げ補正」された科目次第というケースが多いです。
選択式で受験生の多くが見当もつかない問題が出題されたとしても、20の選択肢には正解が必ず入ってますし、見当をつければ4つまでに絞ることが可能です。
つまり、全く知らない問題でもある程度見当をつけることができるので、合格するには運が重要な要素となっているのが現状です。
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