簿記検定試験、税理士試験、ファイナンシャルプランニング技能士(以下FP技能士)試験、販売士試験……、電卓を使う試験は数多くあります。
特に簿記検定やFP技能士試験で初めて電卓に触れる人は、問題の解法が分かっても慣れない電卓のおかげで回答をミスすることも考えられます。
その結果、試験に落ちてしまうのは非常にもったいないことです。
人気資格から見る資格試験と電卓との関係
あなたは、どんな資格試験に興味がありますか?
1.簿記検定
2.社会保険労務士
3.税理士
4.宅地建物取引士
5.中小企業診断士
6.ファイナンシャルプランナー(FP技能士)
7.情報処理・パソコン
8.公認会計士
9.証券アナリスト
10.行政書士
引用 資格の学校TAC 年間人気資格ランキング https://www.tac-school.co.jp/pittari/ranking.html
上のランキングは、資格の学校の人気資格のランキングです。
人気の資格なので、お金を出してまで取得したい難関資格が並んでいます。
人気資格のランキングでも半分の試験が電卓を持ち込める試験(簿記、税理士、中小企業診断士2次、FP技能士、会計士、証券アナリスト(関数・金融電卓))です。
文系女子人気資格というランキングもあります。
1.簿記検定
2.マイクロソフトオフィススペシャリスト
3.ファイナンシャルプランナー(FP技能士)
4.秘書検定
5.医療事務
いずれにしても、簿記検定とファイナンシャルプランナーが人気資格であることは間違いなさそうです。
簿記検定、FP技能士といった試験は計算問題が多く、受かるためには電卓の操作能力も重要になってきます。
試験中の電卓ミスは致命的
電卓のミスは、資格試験においては致命的です。
特に致命的なのは簿記検定試験です。
簿記検定試験は、与えられた選択肢から答えを選ぶという選択式ではなく、解答は数値を記入しておこないます。そのため、数値が一つでも間違ってたら1点ももらえません。
簿記検定試験では電卓のミスは致命的なのです。
せっかく解法を分かっていても、電卓ミス一つで資格試験に落ちていたら今までの苦労はなんだったのか……、努力を水に流さないためには、ミスなく入力できるまで練習をしておく必要があります。
簿記検定1級や税理士試験レベルになると、合格レベルになるまでに相当の計算問題を解くため、あまり電卓ミスで悩む人はいないかもしれません。
しかし、簿記2級やFP技能士1級の試験だとたまに慣れてない電卓操作に悩む人もいます。
簿記1級でも電卓操作で悩む人をたまに見かけます。
簿記試験は、3級と比べて2級にもなると複雑な計算も計算量も増えます。
FP技能士試験でも、1級になると計算量が多いので、電卓の操作能力で数点違うことも珍しくありません。
資格試験で5点アップのための電卓知識
「将来、電卓を使わない」という人以外は、ちゃんとした電卓を購入したほうがいいでしょう。
電卓は、資格試験以外でも仕事で使えますし、結構長持ちします。
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簿記試験とFP試験の受験生のための電卓選びのポイント
本日は、資格試験で使う電卓選びについて話そうと思います。 ファイナンシャルプランナー(以下FP)試験、簿記試験、税理士試験、会計士試験と、電卓を使って計算問題を解いていく試験は数多くあり ...
みなさんは、電卓の機能についてどれほど知っていますか?
簿記試験でも、3級、2級、1級と難易度が進むにつれて電卓機能の知識は必須になっていきます。
少なくとも電卓にある「メモリ機能(CM、RM、M-、M+)」「+/-」「→」のボタンは、普段から使えるようにしておくと試験以外でも使えます。
電卓に慣れてきたら「グランドトータル(GT)」「定数計算」も使えるように練習しておくのがいいでしょう。
特に定数計算をマスターしておくと簿記試験で計算がだいぶ楽になります。
電卓のミス原因
電卓のミスを誘発する原因には、どんなものがあるでしょうか。
・電話の番号ボタンの配置と間違えた
・数字の見間違い
・タッチタイピング(ブラインドタッチ)ができない
・うまく指が動かない
電話のボタン配置と電卓の配置を間違えた
電卓の番号の配置は、電話の番号ボタンの配置とは違います。
電卓は左下に1が配置されてますが、電話は左上に1が配置されています。
つまり上と下が逆なんです。
数字の見間違い
扱う数字が大きくなると、見間違いも増えます。
大きい数値でも、1度で読み取れようにしたほうがミスも少なくなります。
これは普段からの慣れも影響しますが、意識するだけでだいぶ違います。
大きな数値でも、何度も見返すのではなく、一度で済むように意識しましょう。
また、見間違いをなくすためにも、数字の3桁ごとにあるカンマもうまく利用することが大切です。
タッチタイピングができない
パソコンと同じように、電卓もタッチタイピング出来るとミスが減ります。
電卓を見ると、5のボタンだけ他のボタンと違って突起物が付いていると思います。
これは、パソコンのキーボードにあるボタンの「F」と「J」にそれぞれ人差し指をおくのと一緒で、電卓のホームポジションです。
電卓の場合は5に中指をおきます。
電卓を左手で打つ場合は左手中指を、右手で打つ場合は右手中指をおきます。
ホームポジションを用いたタッチタイピングのやりかた
左手で電卓を打つ場合は、5に中指を置いたら、6に人差し指、4に薬指を自然とおく感じになると思います。
そして、縦の列について同じ指を使います。
「9」「6」「3」「・」は、人差し指で押し、
「8」「5」「2」「00」は、中指で押し、
「7」「4」「1」「0」は薬指で押します。
たとえ薬指が担当する7,4,1,0のボタンばかり続いても薬指でボタンをたたきます。
「+」「-」「=」については、親指でボタンを押す人がいれば、人差し指で押す人もいます。
なので、3本の指を使って電卓をたたいているということになりますね。
右手で電卓をたたく場合は、逆になります。
「9」「6」「3」「・」は、今度は薬指でボタンを叩くことになり、
「8」「5」「2」「00」は、中指で叩き、
「7」「4」「1」「0」は人差し指で叩きます。
右手の場合は、「+」「-」「=」を薬指で押す人がいれば、小指で押す人がいます。好みの問題です。
そして、タッチタイピングなので、数字の入力は電卓を見ながら打つということはしません。
早いうちに電卓を見ないで打てるようにしておきましょう。
パソコンと違ってボタンが多くないので、数字の配置は記憶してしまうのがいいでしょう。
電卓の上達は薬指がポイント
タッチタイピングを使って電卓をたたく場合は、一番動かしにくいのが薬指だと思います。
最初のうちは、練習してると薬指がつりそうになってきます。
薬指を重点的に練習すると上達するかもしれません。
簿記検定やFP技能士試験の勉強では、タッチタイピングを使って計算問題を解くようにすると練習になって一石二鳥です。
また、勉強前におすすめのウォーミングアップを紹介します。
「1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=55」
「147+258+369+369+258+147=1548」
「147+258+369+963+852+741=3330」
「789+456+123+321+654+987=3330」
「987+654+321+741+852+963=4518」
「123456789+987654321=1,111,111,110」
いろいろ組み合わせを考えて自分なりのやり方を編みだしてはいかがでしょう。
おわりに
今回は、電卓のミスをどうすれば少なくできるかについて触れてみました。
電卓は、別に早く打つ必要はなく、大事なのはミスをしないことです。
慣れるまではストレスがたまるかもしれませんが、練習すればちゃんとタッチタイピングが出来るようになります。